2026/02/02 09:27
春は、薬膳では“肝”が揺らぎやすい季節と言われています
この記事では、犬の薬膳に精通した先生に、肝のサインと、毎日の食事でできるやさしいケア方法を教えていただきました。【最近、こんな様子はありませんか?】
怒りっぽい、落ち着きがない。涙やけや目の充血が気になる。皮膚の赤みやかゆみを繰り返す。春になると体調を崩しやすい――。
そんな様子が見られたら、それは 「肝(かん)」の弱りのサイン かもしれません。
薬膳・中医学では、肝は気の巡り・感情の安定・解毒・筋や目の健康を司る大切な臓腑。
ストレスや季節の影響を受けやすく、負担がかかると体や行動にさまざまな不調として現れます。
「肝」とは、西洋医学の「肝臓」とイコールではありません。中医学では臓器だけではなく、生命活動に必要な働きや機能という広い意味で捉えます。
「肝」には気血の流れを調整する・血液を貯蔵する・感情をコントロールする機能があると考えられております。

\チェックしてみてください!/
~こんな症状ないですか?~
□ イライラしやすい/興奮しやすい
□ 吠えやすく、切り替えが苦手
□ 涙やけ・目の赤みが出やすい
□ 皮膚が赤くなりやすい、かゆみが出る
□ 春に体調や情緒が乱れやすい
□ ストレスがかかると下痢や食欲低下が起きる
□ 背中や体がこわばりやすい
ひとつでも当てはまれば、今すぐ日々の食事で肝を解毒する工夫をしてあげましょう!
薬膳でいう「肝の解毒」とは、強い刺激で出すことではなく、肝の巡り(疏泄)を整え、滞ったものを自然に流せる状態に戻すこと。肝の巡りを回復させることが、上記のお悩み改善への第一歩です。
【どうして肝ケアに野菜スープがおすすめなの?薬膳的理由】
●大根・大根葉
肝にこもりやすい余分な熱や滞りをやさしく冷まし、巡りを整える。
●ごぼう
肝の熱や余分なものを外へ出し、皮膚トラブルを防ぐ
●にんじん
肝血を養い、目や気持ちの安定をサポートする。
●
天日干し椎茸
気を補い、肝の巡りを支えてストレスに負けにくい体へ
●パセリ
肝の気の滞りをほどき、ストレス由来の食欲低下や緊張をやさしく整える
味付けは一切していないため、フードにかけるだけで簡単に栄養と水分を補給できます。刺激が少なく、肝に負担をかけにくいため、シニア犬や胃腸が弱い子にも使いやすいやさしい一杯です。毎日のごはんに少し加えるだけで、肝の巡りを整え、心も体も軽やかな状態をサポートします。
【野菜そのものではなく、煮汁でも大丈夫なの?】
薬膳では、食材の持つ力は煮出したエキスに7~8割も溶け出すと考えられています。
特に大根やごぼう、椎茸のように水に成分が移りやすい野菜は、煮汁だからこそ体に負担なく取り入れられることも。

【まとめ】
特別な料理じゃなくていい。
やさしい野菜のエキスが、愛犬の肝の巡りを整え、心も体も軽やかな毎日へと導いてくれます。
肝ががんばりすぎている愛犬に、やさしい肝ケア習慣を。
●執筆者
平澤 理花

国際薬膳学院 専任講師 ペット薬膳担当
見た目は貴公子、中身は頑固親父のチワワと暮らしています。
好き嫌いが激しくてなかなかご飯を食べてくれないので、毎回大袈裟に褒めながらご飯を。